向山窯の特徴

常に10名以上の陶芸家たちが、社内の工房においてそれぞれの個性を発揮して作陶をしております。少数で精鋭な若手陶芸家たちが向山窯で活躍しており、国が認定する笠間焼伝統工芸士が向山窯には5名おります。そのうちの1名は、当時30歳で全国最年少の伝統工芸士に認定されました。弊社におきましては、造り手それぞれの個性が損なわれることがないように、一人ひとりが独立した仕組みを作っております。これにより個々の陶芸家においては、よりフレキシブルな活動が可能となり、自由な作陶の環境下で造形技術・知識・体験等、造るために必要なノウハウが他より特化していると自負しております。また社内に陶芸家が多数在籍し、焼成する窯も大中小と6基を有し、作成の内容に応じて使用しておりますので、お客様から数万個単位のご注文があった場合でも、組織力として対応できるため、迅速で高品質・低価格なサービスをご提供することが可能であります。このように個と組織の二面性を兼ね備えた窯元であります。

笠間焼についての今後の想い

もの造りを始めて、まもなく半世紀を迎えようとしておりますが、極めて奥の深い険しい道のりで、なかなか満足のいくことはありません。これからもお客様お一人おひとりのご要望を、もの造りに生かし、より多くのお客様にご満足していただける窯元を目指して、様々なニーズにお応えできるよう、さらなる精進をしてまいります。

作家のプロフィール

名前

株式会社 向山窯(かぶしきがいしゃ こうざんがま)

工房名

増渕浩二(ますぶちこうじ)

出身地

茨城県

陶歴、受賞歴

1964年 愛知県立瀬戸窯業高等学校卒業
1964年 茨城県笠間市に移住 笠間焼を学ぶ
1970年 現在地に独立築窯(向山窯)
1984年 知事褒状 笠間焼技術後継者として
1987年 笠間焼連合組合理事長(2期)以後笠間焼協同組合設立
1988年 株式会社 向山窯設立 代表取締役(現)
1991年 笠間焼協同組合設立(法人化)初代理事長(5期)
1992年 伝統的工芸品として国より認定される
1993年 関東通商産業局長表彰(伝統的工芸品産業の振興)
1995年 伝統的工芸品月間推進関東甲信越静地区協議会委員
1995年 日本陶磁器工業協同組合連合会 理事
1997年 茨城県郷土工芸品振興協議会委員
1997年 茨城県伝統的工芸品産地交流促進協議会会長
1997年 財団法人日本伝統的工芸品産業振興協会評議員
1999年 笠間焼初の伝統的工芸士(通商産業大臣認定)に認定される
1999年 笠間焼伝統工芸士会設立 会長(5期)
2002年 笠間観光協会 会長 以後法人化後合併 7期(現)
2006年 経済産業大臣表彰
2009年 笠間焼伝統工芸士会 顧問
2010年 笠間農産物ブランド化推進協議会 委員
2013年 笠間焼業務用食器研究会設立 会長(現)
2015年 叙勲受賞(瑞宝単光章)