作品についての想い
始めたキッカケ
陶芸を始めたきっかけは、学生の頃から、何かの物作りを仕事にできたら良いなと思っていたこと、もっと小さい頃、土面を作って先生に褒めて頂いた遠い記憶がきっかけだった気がします。大人になり、あちこちのやきものの産地を旅行して回り、一番面白かったのが笠間でした。いろいろな作家がいろいろな物を作っている……。楽しそうで、是非是非私もと思いました。1997年に意を決して会社を辞め、茨城にやって来ました。早いもので21年になろうとしています。
作品の特徴
私の作品は粘土を伸ばし、巻き付けながら作ります。ロクロで作る物に比べると、ゆがみや傾きが出てきますが、それが形を面白くしたり、花器では花を活けやすくしたりします。色合いは炭化の黒色や硬い釉調の白色が中心です。落ち着いた色合いなので、どの花の色とも相性が良く、植物を入れると、器が映えるのも良いところかなと思います。
今後のこと
今後の目標
今後の課題は、粘土ならではの面白さのある模様を見つけること、そして今の色合いに、少し明るい色合いを足すことができたらと考えています。
笠間焼についての今後の想い
最近、花を活ける方が少なくなったのかな?と感じることがあります。床の間などない、今の家の様式の影響や、もっと手軽に身近にあるもので活けたい、という考えの人が増えた影響があると思います。そういう背景があったとしても、花器で活ける楽しさを提案できるような器を作っていきたいです。
作家のプロフィール
名前
水野良子(みずのりょうこ)
出身地
東京都
陶歴、受賞歴
1997年 谷口榮以子氏に師事する
2000年 茨城県窯業指導所釉薬科 修了
2002年 笠間市下市毛にて独立
2005年 現在地に移転
第40,43,45,47,50回
女流陶芸入選